斬月：私は“斬月”ではない

　精神世界のビルが崩壊し、一護と斬月は水の中に沈む。

斬月：私はお前の中の滅却師の力の根源
ユーハバッハでありユーハバッハではないもの

一護：わかんねえよ！！
敵なのか！？
味方なのか！？
今までのあんたの言葉は嘘だったのか！？
どっちなんだよ！！

斬月：敵ではない
味方でもない
だが言葉にも心にも嘘はない
お前以外に名乗った名以外は

■斬月が今までのことを説明
私が斬魄刀の扱い方を教えるときはいつも虚の力を借りていた。
お前が命の危機に瀕したとき、お前の命を救ったのは私ではなく虚だった。
私はお前を死神にさせないために、戦いから遠ざけるためにお前本来の力を抑え込み、自らがお前の力の中心に居座った。

斬月：死神になればお前は傷つき苦しむだろう
そしていずれ必ず私自身の手で
お前を殺さねばならなくなるだろう

　→ユーハバッハが一護を殺すことは斬月のおっさんが一護を殺すことと同じ。

　斬月の右手に光の剣が『ボッ』と現れる。

　斬月（千年前のユーハバッハ）の剣は現在のユーハバッハが山爺を真っ二つにした剣とは鍔の形状が異る。

　身構える一護。

斬月：お前を死神にしてはならぬ
死神となれば殺さねばならぬ
――そう思っていた

　斬月は一護が成長していく姿を見て、一護を死神にさせないことよりも一護の意志を助ける方へと考えが変わっていった。

斬月：そして私は今こうして
身を引けることに喜びさえ感じている
一護、お前は強くなった
お前の成長を傍らで見守ることができた
これ以上の幸せがあるものか
満足だ

　斬月の体が溶けるように消えていく。

一護：ま…待ってくれ斬月！！
俺はまだ……

　斬月が涙を流し、剣だけ残して消滅する。

　剣に留まっていた斬月の残留思念が一護に語りかける。

斬月：お前が今まで使ってきたのは
私が抑え込み切れなかったお前の力の欠片に過ぎぬ
お前はもうお前自身の力で戦っていいたのだ

　→一護の力の中心に居座っていた斬月が退けば一護は本来の力を解放できる。

斬月：持って行け
それがお前の真の斬魄刀――
『斬月』だ

　剣からまばゆい光が発せられ一護を包み込む。

閃光、爆ぜる――

■第541話 登場人物
黒崎一護、斬月のおっさん（千年前のユーハバッハ）

■読者感想

それザンギエフちゃう。
ブランカや。

（28歳/男性）

一護と斬月だけで丸々一話使うとは・・・
いつもなら他の奴らのパートも挟むのに

（18歳/女性）

それだけこの回は一護にとって重要ってことだな。
親子水入らずってこった。

（27歳/男性）

でもそれならそれで今回は新しい斬魄刀を登場させて終わった方が良かったわ。刀の主や剣八の斬魄刀の名前みたいに引き延ばされそうだし引きも弱い。

（21歳/男性）

あの光ってる剣がそのまま一護の斬魄刀なんだよ。
月の光を纏った剣。

（18歳/男性）

斬魄刀の扱い方を教えたのは主に白一護だけど、卍解の修行はオッサンだけだったよね？

（16歳/女性）

その通り。夜一が斬魄刀の本体を強制的に具象化する転神体を一護に使った時に出てきたのは斬月のオッサン。卍解の修得が偽物でできちゃうのはちょっと無理があるような。あそこで白一護が出てれば良かったんだけどね。

（20歳/女性）

それは斬月のオッサンの振りをしたホワイトだったんだよ。

（23歳/女性）

一護の斬魄刀の本体は転神体じゃ具象化できなくて仕方なく斬月が自分から出てきたのさ。さも転神体を使ってるかのような感じでね。

（22歳/男性）

斬月はどうしてあそこまで一護LOVEなんだろ？

（15歳/男性）

一心と真咲の愛情を傍らで見てきたから。

（21歳/女性）

（26歳/男性）

石田の中にもオッサンみたいなのがいるのかな。

（15歳/女性）

石田の中にいるのは小奇麗なジェントルマン。

（19歳/男性）

斬月と戦うのかと思ったらまさかの不戦勝。ガチの対決が見たかったなぁ。

（16歳/男性）

陛下の相手は一護で確定だな。剣八が陛下にリベンジで一護はハッシュバルトでもよかったが剣八の相手はハッシュバルトになりそうか？

（17歳/男性）

ごめん。
剣八のリベンジ相手は残火の太刀で蘇らせたロイドになるんだ。

（23歳/男性）

残火の太刀で蘇らせた山爺っていのうもありそう。

（17歳/女性）

ハッシュヴァルトはなんだかんだで石田と戦いそうな気がする。

（25歳/男性）

刀の名前が斬月なら卍解の名前も変わらず天鎖斬月なのかな？

（22歳/女性）

卍解名はそのままですが漢字が変わって天叉斬月になります。一護の卍解は刀の先端がU字型の刺叉（さすまた）です。

（20歳/男性）

なん……だと？

（14歳/男性）

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